良い病院というのは、環境がよいものです。環境は人が作りますから、人間関係が環境を作り環境が良い病院を作ります。ですが、外側から良い病院に見えて転職しようとしても、実際に中に入ってみるまでは実態はわかりません。看護師という職業柄、男性よりも女性看護師の方が圧倒的に多く、人間関係も独特な関係になりがちです。外から見極める方法は無いといっても過言ではなく、見極めるにしても極めて難しいといったところでしょうか。職場環境に入る前に、大まかに人間関係を推理できるか考察してみます。
これは人によって様々ですが、まずは病院の規模を見ます。大規模病院(私立や大学病院等)は、一つの建物内に、各科に分かれて多数の科がありますね。例えば、「慶應義塾大学病院」です。一般的な内科、消化器内科、呼吸器内科、循環器内科から始まり、計28の科があります。医師の数も800超え、看護師にいたっては1000人を超えます。詳しく見たい方は↓
科内でも看護師の多さは、小規模な医院やクリニックに比べ圧倒的に多いでしょう。これはメリットの一つでもあり看護師同士の人間関係を構成する段階で、ある一定の距離感を保ちながら人間関係を構成できます。よほどのことがない限り、誰か一人がターゲットになりトラブルが起こるということも少ないでしょう。また、万が一人間関係が悪くなったとしても、配置転換等で離れられる確率が高く、再度人間関係を構成することも可能でしょう。一方、小規模病院では看護師の数が圧倒的に少なく人間関係は深くなるばかり。深くなるに伴ってプライベートでも顔を合わせることも珍しくなくなっていくでしょう。仕事でもプライベートでも、何かの切っ掛けでトラブルが起こると、ある一定の誰かがターゲットになることもしばしば。また、一度起こったトラブルからは修復も難しく仕事に影響が出かねません。
大規模病院ではそれほど気にしなくても様々な年齢の方がいらっしゃると思いますが、小規模病院ともなると年代が偏っていることもしばしば。新卒や新人看護師が多い職場もいかがなものかと思いますが、年齢層が高めの小規模病院では、ベテラン看護師が長年同じ場所で務めている可能性が大きいです。所謂『お局様』が居る可能性が大きく離職率が高くなるのも頷けるような気もします。離職率が低く年齢幅が広い病院では、どんな年齢の方でも働きやすい環境が整えられているのだと思います。転職する際には求人票を読んだりウェブサイトを見て、看護師の年齢幅を観察するのもよさそうです。
産休や育休や子供にトラブルがあった際の対応等、自身が職場に求める環境もあるかと思います。もし、自分が子供を抱えていたりすると、お昼休みに抜けなくてはいけなかったり定時であがらせてもらうことも多いかと思います。そんな時に育児に理解を示してくれる環境があったり、他の看護師がサポートしてくれたりすればよいのですが、そうでなかった場合の人間関係はどうでしょう。妊娠による自身の体調不良や子供の突然の体調不良などで、どうしても突然休まなければいけないこともあると思います。そんなときに嫌味を言われたり、ターゲットにされたり等があるかもしれません。自身の働きたい環境かどうかを調べるのも、人間関係を見極める材料となるはずです。
サイトについて
看護師は常に人材不足の職業です。それには様々な要因がありますが、離職者が多いことも大きな原因です。せっかく就いた看護師の職業ですから、できれば離職ではなく転職の道を選んで欲しいというのがこのサイトを立ち上げた理由です。転職によって年収は減っても体力的に楽になるケースもありますし、今と同じ仕事の内容で年収を増やす道もあります。